
ノレルボについて
■概要
ノレルボ錠1.5mgは、有効成分としてレボノルゲストレルを含有する緊急避妊薬であり、性交後72時間以内に1回経口投与することで妊娠の成立を防ぐ目的で使用されます。国内外の臨床試験により、その有効性と安全性が確認されており、日本では2016年に販売が開始されました。
■効能と効果
避妊措置が行われなかった、または避妊に失敗した性交後における緊急避妊が適応となります。ただし、計画的な避妊目的での継続使用は推奨されておらず、あくまで緊急時に限定して使用される薬剤です。
■作用機序
ノレルボは、排卵抑制作用を主な作用機序として避妊効果を発揮します。加えて受精阻害作用や受精卵の着床阻害作用、子宮内膜や子宮頸管粘液への影響などが補助的に関与すると考えられています。これにより妊娠の成立を防ぐ効果を持ちます。
■容量用法
性交後72時間以内に、レボノルゲストレルとして1.5mgを1回経口投与します。服用のタイミングが早いほど妊娠阻止率が高くなるため、できる限り速やかな服用が推奨されます。
■注意事項
♦相互作用
以下の薬剤や食品は、レボノルゲストレルの代謝酵素を誘導することで効果を減弱させる恐れがあるため、併用に注意が必要です。
・抗てんかん薬(フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピンなど)
・HIV治療薬(リトナビル、エファビレンル)
・抗結核薬(リファンピシン、リファブチン)
セイヨウオトギリソワ(St.Johns Wort)含有食品
♦副作用
主な副作用として、以下が報告されています。
服用後は、体調の変化や不正出血の有無などについて注意深く観察することが重要です。
月経遅延、乳房圧痛、浮動性めまい、嘔吐、疲労感など
消退出血(46.2%)、不正子宮出血(13.8%)、頭痛(12.3%)、悪心(9.2%)、倦怠感(7.7%)